参考人招致では自民党の議員がもっとわしに敵意をむき出しに
するのかと思っていて、ヤジを飛ばしたら、凶暴に論破して
やろうと思っていたが、不思議なことにみんな真剣にわしの
話に耳を傾けていて、一人ひとりと話し合えば、分かってくれ
るんじゃないかと思ってしまった。
だが、自民党、とりわけ安倍政権の下では、「組織人」になって
しまって、「国のため」、「公のため」を個人として判断する
わけにはいかなくなってしまっているのではないか?
自民党の議員も気の毒な気がする。
安倍政権の下では、小林よしのりを勉強会に呼ぶことも禁じられ
ているような始末だから、例えば石破茂政権になれば、自民党
の議員とも、「国のため」、「公のため」に大いに語り合うことが
出来るのではないだろうか?
維新の会の議員も、かつて『ゴーマニズム宣言』を読んでいたと
言っていたし、もっと分かり合えるなと感じた。
民進党の枝野議員が、薬害エイズの話をしていたとき、ニヤニヤ
していたが、あの運動の最中は、志を同じくしていたはずだ。
共産党の議員も、一人ひとりは良識がある人柄のようなので、
「組織人」から抜け出せたら、話が合う部分が多いのかも
しれない。
「愛国心」はどの党も持っているのではなかろうか?
それにしても普段、ニュースで見ている国会での共謀罪の議論
は、金田法相のあまりのボケぶりに、こんな議論で、成立させ
ていい法律なのかと不安でたまらなくなっていたが、今日の
参考人招致での質疑応答の方が、はるかに実のある議論だった
のではないか?
ただ、参考人は自ら挙手して発言することも、議員や自分以外
の参考人に質問することも許されていないから、欲求不満に
感じる部分はあった。
わしは個人的に京都大学の高山佳奈子教授の意見に非常に
注目した。
やっぱり国内で共謀罪など作らなくても、現行法のままで
TOC条約に批准できるのだと思う。
外圧を利用して、「内心の自由」を脅かす法律を作ろうと
いうのは、どうにも恐怖が先に立って同意できない。
高山佳奈子教授の意見はもっと聞きたかった。